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2014年9月28日 (日)

伝統と革新

茶器の世界における千利休の系譜のような方、楽焼きの当代当主樂吉左衛門さんいわく、新しく色彩的で洗練されたものと、土や岩から掘り出したきたようなごつごつした原始的なものの両方に惹かれ、常にその両方のはざまで新しい作風について悩まれるそうだ。

伝統と革新とはまったく相反する力、方向だ。

伝統とは形式、技術、心構え、全てにおいて先人の謂れを死守して行かなければならない。寸分のくるいも許されない。

革新とは伝統の中にあった素材から新しい可能性を模索していき、究極はいままで存在していなかったものを見つけ出し生み出すことだ。

一人な偉大な師匠がいたとして、はたしてその弟子は革新に向かうか、伝統を守ることに向かうか。それは必ず両方存在するのではないだろうか。その師匠からとても革新的な芸術を生み出す弟子も、まるでその師匠の背中に見えてくるくらいしっかりとその芸を継承している弟子もいる。

今日はその伝統を守る人の芸の美しさをかいまみた。古くても良いものは常新しい。そういう古い良き芸術も最近とても真新しくとても面白く見える。たくさん学ぶことはある。

いつもふと食べたくなる味があるように、見たくなったときにそれを見せてくれる存在はとてもありがたい。

芸術はそういう永遠に残るべき素晴らしい作品や芸を守る人達もとても大切なのだと今日は感じさせていただけた。

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