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2009年5月26日 (火)

大きな穴 光の群れ

ハーメルンの笛吹きというドイツの童話がある。

街中にネズミがあふれてどうしようもなくなったとき、不思議な男が現れて
約束の報酬をくれればネズミを全て街から消そうといった。

男は不思議な笛の音色でネズミたちを誘い、川までいってネズミたちは皆溺れ死んだ。
そして、市長は男に約束した多額の報酬はあくまでものの例えとでもいうようなかんじで
その額は支払えないといった。

男は怒って街中の子供たちを不思議な笛の音色で連れ出し、山の中へ消えていった。
たった一人、足の悪い子供だけがついていけず街に帰ってきた。

大人たちは子供たちを探したけれども見つかれ事はなかった。もし次に男が現れたら財産も何でも与えるから許してもらおうと思った。けれどそれ以来その街にはその男も子供が現れる事も2度となかった。130人の子供たちが失踪し、二度と戻らなかったという事実は歴史書にも残る本当の話だ。

きっと、親たちの心には大きな穴ができただろう。どうしてそんなことになったのだろうと思っただろう。歴史的な分析によると様々な説がある。病気による隔離説や十字軍など。

現在のハーメルンは5万9千人の人口がいて、もちろん子供もいる。

長い時間が流れて失われたものは、長い時間をかけて別の形に形を変えていく。

大きな穴があいたところには、それと同じ大きさの分だけ同じ輝きのものを見つけられるスペースができる。まるでブラックホールに光まばゆい星が吸い込まれていくように、その大きな穴には光輝く何かが新しくやってくるに違いない。

笛吹きの役割は、あえてその穴を一度あける事で人々の意識を目覚めさせる道化役だったのだとおもう。

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コメント

藍色さんありがとうございます!!

大きな穴 光の群れ。綺麗な言葉の流れです。とても説得力があり感動します。
ぽっかり空いた穴には、沢山の星が、やってくる。希望と光を信じて、頑張っていきます。

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